同じ空の下で

「....。」

「....。」


気まずい...。

気まずすぎるっっ!!

自分の担任と相合傘してるときって何話せばいいのっ?!



この場合は何も話さないのが得策かな?



よしっ! 沈黙だっ!家に着くまで我慢すればいいだけっ。


「...。」

「...。」






「津月。」


「はい...。」


あ。しゃべっちゃった。。。


「何で泣いてたんだ...?」


「え?」


「お前,教室で一人で泣いてただろ。 何かあったのか?」


「あぁ...。」


「まさか,忘れてたとか...?」


はい。その,まさかです。 先生。


私,忘れてました...。


「.......,忘れてません。」


「あ。今ウソついただろ。」


「付いてません。」


何で分かったのっ?!


こいつ,超能力教師っ??!!


「お前がウソ付く時は,目線を下にはずすからな。」


「え?」


何で知ってるの?

お母さんしか知らない,私の癖。


「なんで知って...?」


「なんでって,お前をいつも見てるから,かな?」


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