同じ空の下で


「...そうか。」


私は全部のことを話した。



美喜が3年の龍先輩のことが好きだったこと。

私はずっとその想いを応援していたこと。

だけど,放課後一緒に帰ろうと約束した時間に龍先輩とばったり会って,少し話しこんでいたら約束の時間に遅れてしまって...。

しかも,それを美貴に見られて勘違いされてしまって...。

『柚奈,最低...。』

今でも覚えてる。

美貴のあの苦しそうな顔...。






-スッ

え?


先生は私の頭に優しく手を置いていた。


そして,


「話してくれてありがとな。」


そう言った。



涙が出た。



なんだか人に話したことでココロがすっとした感じがした。


それに,先生がこんなに優しく接してくれるから...。




「津月は相川のことイヤになったか?嫌いになったか?」




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