同じ空の下で

あ。もう家についちゃった。


なんだか寂しいな...。


「もう,着いちゃったな。なんか,寂しいな...。」


え...?


先生も同じこと思ったの?


なんで...?


「津月は?」


「え?」


「俺と離れるの寂しくない?」


........。


........。


.........。


...はっ??!!


何言っちゃてんのっ,この教師っっ??!!



「寂しくないの?」


そんな甘えた顔して私の顔をのぞかないでぇっ!!


「....寂しくないです。」


「そっか。津月も寂しいかぁ。」


「え...?」


私今,寂しくないって言ったんだけど...?


「ははっ。お前,今ウソ付いてただろっ。俺,お前の癖知ってんだからぁっ。」


そっか...。


先生は私のことがすぐわかる超能力教師だったね...。


先生はすごく楽しそうに笑っていた。


その笑顔は学校では見たことのない笑顔で。






胸がキュンってした。




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