同じ空の下で
前
――――
「……なっ。……な。」
「……ん…。」
あ、れ?
「柚奈っ!!」
「…美貴?」
「もぅ、柚奈寝すぎぃっ!!今日の授業全部終わったよ?」
教室はもうオレンジ色に染まっていた。
私、こんな時間まで寝てたんだ。
「美貴、今何時?」
「もう五時だよ。」
「もうそんな時間か…。」
もしかして美貴待っててくれた??
「ゴメンね、美貴。こんな時間まで。」
「良いよ。早く帰ろっ!!これ以上遅くなると寒いしっ!!」
「うん。そうだね。」
そういえば、さっきの夢。
すごく懐かしい夢だったな。