同じ空の下で
「美貴。」
「ん?」
「私達が1年の時に喧嘩した時の事覚えてる?」
「うん。あれはビックリしたし。」
「さっき、その時の夢を見たの。」
「へぇ。どんなだった?」
「うん。そのままだった。」
あの時の景色も。
あの時の想いも。
あの時の先生も。
「あのね。先生、私の笑顔が好きだって言ってた。」
「あはははっ!!知ってるよ。あの時柚奈が電話してきて言ってたじゃんっ!!」
「え?そうだっけ??」
覚えてないや……。
「そうだよっ。私達、あの時喧嘩してたのに柚奈ったら、電話の第一声が『美貴、私先生のこと、好きになっちゃった。』だもん。」
あ。
思い出した。
私、あの時自分の気持ちに気付いて、その想いを美貴に早く聞いてほしくて…。
「私さ、その時の柚奈の嬉しそうな声を聞いて、あ、やっぱり柚奈は裏切ってないって思ったもん。」
美貴…。