同じ空の下で

「柚奈は寂しがり屋だから、お母さんは不安なのよ。」


…お母さん。


「柚奈の大好きな先生がいなくなって、ずっと柚奈は泣いてたけど、向こうに行ったらお母さん、抱きしめてあげられないわよ?」



そうだった。



先生との永遠の別れがあって、1ヶ月も経っていないころ、私はずっとベッドの上で泣いていて。



お母さんはいつも、私を抱きしめて、『柚奈、大丈夫。大丈夫よ。』って言ってくれていた。


「お母さん、私頑張る。」

だって、もう決めたから。




前を見ていくって。






「そう。柚奈は寂しがり屋だけど、頑固な子だったわね。」


…お母さん。 


「きっと、お母さんが今何を言っても柚奈の思いは変わらないわね。」


うん。


そうなの。


ゴメンね?


お母さん。


「お母さんは柚奈を応援するわ。頑張ってね?」


「うんっ!!ありがとう、お母さん。」



私のお母さんは最高だよ。


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