同じ空の下で

支え


―チュンチュン

あれから、1ヶ月が経った。

今日から私は学校に行く。
私の気持ちは決して立ち直ったとは言えない。

でも、これ以上お母さんや周りの人達に心配をかけたくない。


「お母さん、私いってくるね。」

「柚奈っ。本当に大丈夫?」

「うん。もう大丈夫だってば!」

「ムリしてない?
辛くなったら早退してきて良いから。」


…お母さん、本当に私はお母さんには適わないなぁ。

「分かった。ありがとう。いってきます。」

「…いってらっしゃい。」


学校か……。

少し憂鬱だな…。

先生との思い出がいっぱいつまった、学校。

私達が出会った場所。



私の頬はいつのまにか濡れていた。

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