同じ空の下で
―――
お兄ちゃんが住んでいる町まで新幹線で2時間かかった。
その間、私は今日お見送りに来れなかった美貴と電話をした。
美貴は何度も頑張ってねって言ってくれて、二人とも最後には大泣きしてしまった。
私は長い休みに入ったら必ず遊ぼうねって約束した。
そして、電話を切る時はいつも通り、またねって言って切った。
バイバイって言ったら、お互いに寂しさが増してしまう感じがしたから。
それから、お兄ちゃんから新しい学校の事を聞いた。
私は前の学校では一応成績はいつも10位以内いた。
先生に嫌われたくなかったから。
その成績のおかげで、新しい学校への転校はすんなり決まったらしい。
お兄ちゃん曰く、今度の学校は規則は前の学校よりゆるいらしく、制服も規定のはないらしい。
でも、凄い不良がいるとかは特にないらしく、みんな楽しんで学校に通ってるみたい。
お兄ちゃんはそんな事を色々話してくれた。
きっと、私が新しい学校に不安を抱かないようにしてくれたんだけど。
でも、私は最初から不安なんてなかった。
だって、このシスコンな兄が変な学校に私を入れるはずがないもん(笑)