同じ空の下で
「へぇ。結構、綺麗にしてたんだね。」
「なんだよ。変か?」
「別にぃ。」
やっと着いたお兄ちゃんの部屋は凄く綺麗に整理整頓されていて。
何か変な感じがした。
「そういえばお前、ここに来るのは初めてじゃないか?」
「そうだっけ?」
「そうだよ。」
お兄ちゃんはずっと持っていてくれた私の荷物を床に置きながら言った。
初めて来た部屋。
だけど、ここが私の新しい家。
先生との思い出が一つもない部屋。
ここに私はこれから住むんだ。