同じ空の下で
「なんか、俺もお腹痛くてぇ。」
「……。」
…嘘だ。
「そうですか。」
ここは適当に流しておこう。
「あ、今適当に流しておこうとか思ったでしょ?」
「……。」
なぜに分かる…?
「あははっ!!涙ちゃん分かりやすいっ!!」
男の子は凄く楽しそうに笑っていた。
なんでそんなに楽しそうなのか、謎で。
男の子は私が何で泣いてたか聞いていたわりに、全然気にしてないのは見て分かった、それがまた謎だった。
「あっ。そうだ。」
「?」
謎の少年はいきなりズボンのポケットをいじり出した。
「はいっ!」
「え?」
謎の少年は私に何かを渡してきた。
「?」
「ゴメンな。さっきまで、冷たかったんだけど、ポケットの中に入れてたらぬるくなった。」
残念そうな顔をしながら、くれたものは、
「ジュース?」
「フリフリぐれぇぷ。俺のお気に入りっ。涙ちゃんにあげるっ」