同じ空の下で
「……橘くん?」
な、んで…?
「…ハァッ、…ッ、ユナちゃんここにいた…ッ。」
…息が荒い。
こんなになるまで、走って……。
「どうしたの……?」
「…ハァッ、どうしたのじゃないないよ…ッ!ユナちゃん、…ッいきなり、ッ居なくなるし…ッ!」
……やっぱり。
探してくれてたんだ。
「…ゴメン。」
「…ハァッ、うん。」
……。
―スッ
「…え?ユナちゃん?」
「……ゴメン。大丈夫?…苦しそう。」
私はまだ息の荒い橘くんを見て、自然に背中に手を回してさすっていた。
「……うん。もう、大分マシだから、大丈夫。」
「……そう?…ゴメン。」