同じ空の下で
「…ごちそうさま。柚奈、旨かったよ。サンキューな。」
「うん。」
「あ。それから、明日はあんまり遅くにならないようにな。心配するから。」
「うん。分かった。」
「よし、良い子だ。」
そう言って、お兄ちゃんは私の頭をポンッとつついてた。
ほんと、シスコンだな…。
「じゃあ、俺風呂入ってくる。」
「うん。いってらっしゃい。」
お兄ちゃん、何であんな事言ったんだろ?
いくらシスコンだからって、今まで私の友達関係には口出さなかったのに…。
きっと、私に色々あったからちょっと神経質になってるだけだ。
でも、私は知らなかった。
今の優希ちゃんがどんな風になっていたか。
優希ちゃんが私にとって、辛い『友達』になるなんで。