同じ空の下で
「あぁ〜♪いっぱい買ったぁ!」
「ほんと、いっぱい買ったね。お金、大丈夫?なくならない?」
「うんっ!全然へーきぃ♪」
優希ちゃんは私の心配とは余所に凄く嬉しそうにたくさんの買い物袋を持っていた。
「柚奈ちゃんは何にも買わなかったけどいーの?」
「うん。私はいいよ。優希ちゃんみたいにお金なんかないし…。」
それに今日は優希ちゃんに会う事が出来ればそれで良かったし。
「そっかぁ。」
優希ちゃんは別に残念がってる訳でもなく、笑ってもいない表情だった。
「………。」
いきなり優希ちゃんが私をじっと見つめてきた。
「……何?」
私の顔に何かついてるのかな?
「…柚奈ちゃんって、かわいいよね。モテるでしょ。」
「えっ?!そんな事ないよっ!!どうしてっ??」
いきなり……?
「柚奈ちゃんさぁ。」
……?
「お金、もっと欲しくない?」
…へっ?!