同じ空の下で
「柚奈ちゃんなら絶対すぐ儲かるよ?」
何で私ならすぐ儲かるの?
「私が今やってるバイト、結構良いんだよ。なんか最近、かわいい子誰か紹介してくれって言われてるんだけど、柚奈ちゃんなら絶対いけるって!!」
なんだか嫌な予感がする。
「ねぇ、どう?やってみない?」
きっと、ここで『どんなバイト?』って聞いたらダメなんだ。
私の変な第六感が働いていた。
優希ちゃん、あなたは今何をしてるの?
私に何をさせたいの?
「柚奈ちゃん?」
「………ゴメン。私、別に今お金に困ってないから。」
「…………ふーん。そっか、残念。」
一瞬、優希ちゃんの目が変わった気がした。
私はまた変な第六感を働かせてしまった。
そして、気付いた事がある。
優希ちゃんは、今の優希ちゃんは私の知らない優希ちゃんになっている。