姫取物語
「お二人は仲がよろしいのね」

「そうかなぁー……」

かぐやはあからさまに嫌そうな顔をした。

「兄妹ですの?」

「いや……どっちかっつーとふうh「兄妹だよっ!」

夫婦なんてふざけるな!!

「お兄様のお名前は?」

「雅人ですよ」

「素敵なお名前ですわね」

「ありがとうございます」

「あの……雅人様?」

「ん?」

智隼って人がしゃべってるー。

「剣術などに興味はおありですか?」

「好きですよ?」

智隼の顔が一気に輝いた。

「お手合せ願えませんか?!」

「はい……?」

こりゃまた……話が唐突だな……。

「ごめんなさいね? 智隼は剣術が好きで……でも私の屋敷には智隼の相手をできるものが一人もいなくて……」

「雅人でも同じじゃない……?」

帝がどれぐらいなのか知らないけど。
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