姫取物語
「やってみません?」

「へ?」

「ですから、舞をやってみません? 日本舞踊を」

「いや……やり方分かんないし……」

「大丈夫ですわ! 僭越ながら私がお教えします!」

「へい……」

こえー……と、かぐやが美麗の気迫に負けたと同時に智隼の剣が空を舞った。

「智隼どうしたの?」

「……いえ」

「めちゃくちゃ息あがってんじゃん。大丈夫?」

「はい。ご心配いただきありがとうございます」

「あー……ども……?」

あんたらいちいち言葉が難しいよ。

「えー、雅、俺の心配はー?」

「知らん。雅人なんか負けちゃえー」

「負けたくないもんねー」

「まーけろーっ!」

「やーだよーだ!!」

なんだろう。
この低レベルなかんじ……。
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