姫取物語
「ですが……」
智隼はすごく決まり悪そうだ。
「あーあ。せっかく久しぶりに強い人に会って楽しかったのになぁー……」
「え?」
もう話がすっとびすぎて智隼はポカーンとしている。
「もう相手してくんないの?」
「私で良いんですか……?」
「俺は今、すこぶる機嫌が悪い。何故か? お前が手を抜いたのと、無意味に頭を下げるからだ」
「……はい」
「お前のような根っからの従者には命令するのが一番良いんだろうな」
「はい」
「命令だ。俺と本気の勝負をしろ。手を抜いたり俺に気遣うなんてしてみろ。即刻、首を撥ねてやる」
「はい、仰せのままに」
智隼はすごく決まり悪そうだ。
「あーあ。せっかく久しぶりに強い人に会って楽しかったのになぁー……」
「え?」
もう話がすっとびすぎて智隼はポカーンとしている。
「もう相手してくんないの?」
「私で良いんですか……?」
「俺は今、すこぶる機嫌が悪い。何故か? お前が手を抜いたのと、無意味に頭を下げるからだ」
「……はい」
「お前のような根っからの従者には命令するのが一番良いんだろうな」
「はい」
「命令だ。俺と本気の勝負をしろ。手を抜いたり俺に気遣うなんてしてみろ。即刻、首を撥ねてやる」
「はい、仰せのままに」