姫取物語
「あ、帝勝っちゃった……」

俺が帝にキスしなきゃなんないじゃん……。

「智隼が……?」

「智隼さん負けちゃったね」

「えぇ……」

智隼は疲れたのか座り込んだ。
帝に何か言われている、ような気がする……?

「あ、座り込んじゃったけど……智隼さん大丈夫なの?」

「……」

「……美麗?」

何も言わなくなっちゃった?

「……っ!!」

「ちょっ?!」

美麗はそのまま智隼の方に走りだした。
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