姫取物語
「ええと……」

「慰めてあげなよー」

「あ……はい」


「大丈夫ですよ? 私は元気です。怪我もしていませんし……」

しかし、美麗はなかなか泣き止まない。

「……抱き締めてみては?」

ちょ、帝何言ってんだ。

「はい……?!」

「琴の練習をしてる時にお熱いお話をしてたじゃないですか」

「ゔ……」

聞かれてた……?!

「ですが……私と美麗様は主従関係にあるので……」

「あー……もう焦れったいなぁ……えいっ!!」

「きゃっ?!」

「うわっ?!」

かぐやは焦れったくなって無理矢理、智隼と美麗をくっつけた。

「……大胆すぎ」

どこに美麗を押す力があったのやら……?
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