姫取物語

「しょうがないなぁ……かぐやが寝るまで傍に居てあげるよ」

「……うん」

帝が俺の頭をぽんぽんして抱き上げる。

「うひゃぁっ？！」

「かぐや、動かなそうだからさ。別に良いでしょ？」

「動けるもんっ！　おーろーしーてー！！」

「だーめ、ほら、もうついた」

「ぅ"ー」

本当は嬉しいくせに。

正反対な行動をとってしまう。本当は嬉しいんだよ……？

「かぐやが寝るまで傍に居るよ？」

「うん」

「……寝れる？」

「うん……」

帝が傍に居てくれるなら……。