姫取物語
「あ、馬は? かぐや、馬に乗りたくない?」
「うま……?」
「うん。馬で家の中を一周するのは? それなら良いよ」
高貴な姫が用もないのに庭に下るのははしたないが、幸か不幸かかぐやには「はしたない」という言葉が存在しないし、さして高貴な姫でもない。
「うまで家の中を……?」
かぐやは今までで馬を見たことが無いのだろう。なんだそれ? って顔をしている。
まぁ、今まで箱入り娘状態だったから見たことなくても仕方の無いことだが…
…あれ……? 待てよ……。
「かぐやの家って馬、飼ってないの?」
「かって……? って何……?」
「……動物と一緒に暮らしてたり……とか?」
「あぁ! 鳥ならよく庭にいるよ?」
「……」
こりゃ駄目だ。
朝書類を受け取りに来た奴に馬を頼めば良かった……。
「うま……?」
「うん。馬で家の中を一周するのは? それなら良いよ」
高貴な姫が用もないのに庭に下るのははしたないが、幸か不幸かかぐやには「はしたない」という言葉が存在しないし、さして高貴な姫でもない。
「うまで家の中を……?」
かぐやは今までで馬を見たことが無いのだろう。なんだそれ? って顔をしている。
まぁ、今まで箱入り娘状態だったから見たことなくても仕方の無いことだが…
…あれ……? 待てよ……。
「かぐやの家って馬、飼ってないの?」
「かって……? って何……?」
「……動物と一緒に暮らしてたり……とか?」
「あぁ! 鳥ならよく庭にいるよ?」
「……」
こりゃ駄目だ。
朝書類を受け取りに来た奴に馬を頼めば良かった……。