姫取物語
「……」

初めてかぐやにあんなに強く言っちゃった……。かぐやの顔、怯えてたな……大丈夫かな? でも甘やかしたら駄目だよな。我が儘は駄目だ。

でもあんなに大声で怒鳴る事は無かったな……。

あ゙ーでもなぁ……うーん……。

「あ゙ぁー……」

悩みに悩んだ帝は頭を抱えて叫びだした。

「み……帝……?」

「え? あ、お爺様?」

「はい」

「どうしたんですか?」

「あのー……竹取に参りませんか?」

「……はい?」

何をいきなり……唐突すぎる!

「いやー、帝は内裏に居た時は狩りをなさっていたのでしょう? ずっと家に籠もる生活では身体も鈍りましょう。なので竹取りを……いかがですか?」
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