姫取物語
第弐拾四夜
「雅さん、なんだか元気がありませんわ」
「え?」
「ほら、今もぼんやりなさって……」
「俺元気だけど……?」
「でも琴を弾く手が止まってますわ」
「あ……」
「それに何度も間違えてましたもの」
「う"……」
「何かありましたの?」
「うぅ"……」
「雅さん?」
「美麗ーっ!」
なんだか堪らなくなってかぐやは美麗に抱き付いた。
「あらあら……」
美麗は急に泣き出したかぐやを驚きもせず、優しく包み込んだ。
「え?」
「ほら、今もぼんやりなさって……」
「俺元気だけど……?」
「でも琴を弾く手が止まってますわ」
「あ……」
「それに何度も間違えてましたもの」
「う"……」
「何かありましたの?」
「うぅ"……」
「雅さん?」
「美麗ーっ!」
なんだか堪らなくなってかぐやは美麗に抱き付いた。
「あらあら……」
美麗は急に泣き出したかぐやを驚きもせず、優しく包み込んだ。