姫取物語
「では、かぐや姫が男性だと分かった今でも住み着いてるのは何故です? ご自分の本妻にできないでしょうに……」

「うーん……好きだから側に居たい。智隼さんが美麗さんの側に居たい。と思うのと気持ちは同じです」

「っ! 雅人さんは逐一人の色恋事情を持ち込まないでください!」

俺の言葉を聞いて真っ赤になりながら叫ぶ智隼さん。
あぁ……こいつは本当に面白い。

「一番分かりやすい例え話でしょう?」

クスクスと智隼さんに笑いかける。

ここまで分かりやすい例え話はなかなか無いだろう……。

どうだ? 智隼さん。

「ーーっ!」

少し、分かりやすすぎたか?
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