姫取物語
第四夜
今日は月が綺麗だ……。
にしても……。
「はぁ……」
俺のは女装じゃないんだってー……じゃぁ何で求婚なんかしてくるんだよ……。
何だ!?
皆ゲイなのか?!
「あ。姫、こんばんは」
軽く会釈しとく。話せないのはもどかしい……。
「……」
俺、声出るのに……病気じゃないのに……。
「――っ」
「え!? 姫!?」
ちゃんと話せるのに……話したい話したい話したい話したい話したい。
俺も普通の人みたいに話したい。
「大丈夫ですか……?」
俺だって話せるのに……普通の人みたいに。
「姫……」
帝は泣いてしまったかぐやを抱き締めた。
やさしく、あたたかく。
「大丈夫だよ……?」
にしても……。
「はぁ……」
俺のは女装じゃないんだってー……じゃぁ何で求婚なんかしてくるんだよ……。
何だ!?
皆ゲイなのか?!
「あ。姫、こんばんは」
軽く会釈しとく。話せないのはもどかしい……。
「……」
俺、声出るのに……病気じゃないのに……。
「――っ」
「え!? 姫!?」
ちゃんと話せるのに……話したい話したい話したい話したい話したい。
俺も普通の人みたいに話したい。
「大丈夫ですか……?」
俺だって話せるのに……普通の人みたいに。
「姫……」
帝は泣いてしまったかぐやを抱き締めた。
やさしく、あたたかく。
「大丈夫だよ……?」