姫取物語
―――チュッ

って軽い音をたてた……。

ハズい……。

とてもハズい!

「……くすっ」

「わ……笑うなよ!!」

「かーわいい♪」

「へっ?!」

押し倒された……つか、また!?

帝って顔綺麗だなぁ……俺より綺麗なんじゃねぇ?

「姫が男の子って分かった理由は……」

「こーやって……」

「ちょ……っ」

帝が俺の小袿を脱がせはじめた。

「まだ紅いね」

「な……っ」

帝は紅い華に愛おしそうにキスをする……。

「声、抑えないで?」

「ふ……ざけ……」

ていうか男だって分かった理由を教えろ!

「あぁ……理由?」

そう理由。
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