姫取物語
第漆夜
「かぐや……緊張しないで……?」

「ぅ……んっ」

「力、抜いて?」

「ん……ぁ」





「かぐや力抜きすぎー……もしかして眠いの?」

「眠いぃぃ……」

壮大に眠い。これから5人の豚(貴公子)が来るというのに……。

この床に倒れこんだ状態のまま寝れたら良いのに……!


「寝たいよー眠いよー……帝ぉー」

「全く……」

「かぐやー!!」

「なぁにー?」

爺さんが走って来た。俺の部屋に来るなんて珍しい……。

「俺に良い考えがあるんだけどなぁ!?」

「んー?」

「帝にも求婚のあれに付き合ってもらおうとな?!」

テンションたけー……。

ん?

「えぇ!?」

無理じゃね!?
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