姫取物語
「無理でしょっ!? 帝だよ? 顔が……」

と、爺さんが何か出した。

「じゃじゃーんっ! これで顔を隠せば問題無し!!」

面……?

「たしかに……それで顔を隠せばバレませんね」

「だろ? だろ? それにかぐやは声を出せないから帝に通訳をしてもらおうとな!?」


「帝が通訳……?」

「そうだ! かぐやが帝に話してそれを帝が相手に伝える!! 完璧」

「それは良い考えです。しかし……私のこの着物では私の身分がばれてしまうのでは……?」

帝の服は紫色の直衣……直衣は何色を着ても良いらしいが……うーん。
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