姫取物語
「帝ってさー……」

「ん?」

「ガタイ良いよなぁ……」

残念ながら細マッチョだけどね。今、帝は着替えの真っ最中だ。

「まぁね」

かぐやは床にねっころがったままだ。よっぽど眠いんだろう……。

「なんかやってたの?」

「うーん……ときどき狩りに行ってた。なかなか面白いんだよ?」

「かり……?」

「うん。鳥を射ったりうさぎを捕まえたり」

「……可哀想」

「え?」

「鳥とかうさぎとか……射っちゃ、駄目だよ……」

「なんで?」

「痛いー痛いよーあ"ぁー……」

かぐやは極度の眠さのせいか脳に異常をきたしているようだ。

「……帝のばーか」

「はぁ……?」

言ってることがむちゃくちゃなんだが……。
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