姫取物語
ちなみに探させるものは、
石作りの皇子には、
「天竺にある仏の御石の鉢」を
くらもちの皇子には
東の海に蓬莱という山にある銀を根とし、金を茎とし、白玉の実がついた
「蓬莱の玉の枝」を
右大臣あべみうしには
火を点けても絶対に燃えないという
「唐士にある火鼠の皮衣」を
大納言大伴のみゆきには
竜の首についているという
「五色に光る玉」を
中納言いそのかみのまろたりには(名前なげぇし……)
燕の安産のお守りだと言われる
「燕の子安貝」を
探しに行くように書いてある。
「読んでいただけましたか?」
さすが帝……背筋を正して懍とした声で話すもんだからさすがの五人の豚どもも怯んでいる
帝はそれを肯定ととった。
石作りの皇子には、
「天竺にある仏の御石の鉢」を
くらもちの皇子には
東の海に蓬莱という山にある銀を根とし、金を茎とし、白玉の実がついた
「蓬莱の玉の枝」を
右大臣あべみうしには
火を点けても絶対に燃えないという
「唐士にある火鼠の皮衣」を
大納言大伴のみゆきには
竜の首についているという
「五色に光る玉」を
中納言いそのかみのまろたりには(名前なげぇし……)
燕の安産のお守りだと言われる
「燕の子安貝」を
探しに行くように書いてある。
「読んでいただけましたか?」
さすが帝……背筋を正して懍とした声で話すもんだからさすがの五人の豚どもも怯んでいる
帝はそれを肯定ととった。