姫取物語
「でも今日からずっとゆっくりできるのかぁ……」

貴公子はもう来ないだろうし。

「そうでもないんじゃない?」

「何で?」

帝は面を外した。汗だく……。

「だって貴公子が帰ったと思ったらまた別の人達が来たじゃん?」

「あぁ……」



さすが噂のかぐや姫。
求婚してくるものが絶えない。

しかも引き続き帝が通訳してたし。

「いっつもあんなの相手にしてんの?」

「うん」

帝もそのうちの1人なんだが……?

「大変だねぇ……」

お前もその原因だっつの。
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