姫取物語
「ゔぐっ……」

帝が何語とも分からない奇声を発した。

「え? え?」

「まぁ……」

かぐやがいきなり抱きついてきたのだ。

琴の先生も帝もびっくりだ。

「噂のかぐや姫ですか?」

「あぁ」

「可愛いらしいお嬢様ですね」

かぐやは小刻みに震えている……。

「……もう下がって良いぞ」

「では、また……」
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