姫取物語
「あの……お造り申し上げた蓬莱の玉の枝のお支払いをしていただきませんと私達は生活ができません。報酬があると聞いてお造り申し上げましたのに」

「私も……」


と、庭に跪いて報酬を急く職人達が居る。
     ..
もちろん。偽の、ね。



これにはさすがの帝もキレた。

「……一体どうゆうことでしょうか?」

先ほどよりも声がかなり低く、かつオーラがヤバい。殺気だ……!


「いや、これは……あの」

「わざわざ偽物を持ってきてまでかぐや姫と結婚をしたい。そうゆう度胸は認めてやろう……だが度胸しか認めてやらん。そんな輩はろくな奴じゃない……お前のような愚民にはかぐやと結婚する資格など無い!」

口悪くないですか?

「出てけ」

……帝ってこんなキャラだったっけ?
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