姫取物語
「男だから……? 姫は男なんですか?」

「あぁ……そうだよ。俺は男だよ! なんか悪い?!」

開き直りやがったー!

「いいえ? 俺は男でも結構です」

「は?」

「ですから」

「へっ?!」

かぐやは簡単に右大臣あべみうしの膝の上に来てしまった。

「男でも構わない、と」

「ふざけないでよ!」

「ふざけてないですよ? 本気です」

「何かんがえ……っ?!」

あーあ何でかぐやってこんなにアホなんだろ。

またキスされているという……。

かぐやちっちゃいなぁ……右大臣あべみうしの体にすっぽり納まっているという大変な事態。
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