Love story's
「ん♪出来たで!」


「ありがと♪」


「どういたしまして」


晴稀に笑顔でお礼を言ってから、ベッドにダイブをするようにして横になった。


「もう寝るか?」


隣に身を沈めた彼が、そう訊きながらあたしの体を抱き寄せた。


あたしは晴稀にそっとキスをして、彼の瞳を見つめた。


「もう寝るん?」


「……その顔、絶対わざとやろ?」


「何が?」


「何もない……」


微笑みながら小首を傾げると、晴稀がどこか悩ましげな苦笑を零した。


そして、彼はあたしの唇を優しく塞いだ。


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