Love story's
「ねぇ、イイじゃん!たまには外で待ち合わせしようよ!」


健一の前だと中々素直になれないあたしが、こんな風にお願いしているだけでも、随分頑張っていると思う。


「ねっ?あたし達って家が隣だからって、いつもどっちかの家に誘いに行ってばっかりでしょ?」


「……だから?」


「だから、たまには外で待ち合わせしてみるのもイイと思わない?」


それなのに…


健一はいつまでも『面倒臭い』の一点張りで、そのうち抗議を続けるあたしから呆れたように視線を逸らしてしまった。


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