Love story's
「フッ……」


「笑うなって……」


晴稀はあたしの首筋にキスをしながら、どこか不満げに呟いた。


「だって……ンッ!くすぐったいねんもん……」


「そのうち、くすぐったくなくなるやろ」


もう一度あたしの唇を塞いだ晴稀が、ゆっくりと舌を入れて来る。


「……ん……っ……」


背筋がゾクゾクして、何だか泣き出してしまいそうになる。


晴稀の優しい指先が、あたしの全身を愛おしそうに撫でていく。


「羅夢……」


優しい声に誘(イザナ)われるように、あたしはあっという間に頂点へと導かれた――。


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