Love story's
あれ……?


これって、ヤキモチ……?


そう感じて健一を見ると、彼はバツが悪そうな顔をしながら口を噤(ツグ)んだ。


そんな健一を見ていると、彼に言われた言葉や今感じた事が、頭の中を支配していって…


「……っ!」


途端に頬から生まれた熱が、瞬時に顔中に広がっていく。


あまりの恥ずかしさに、思わず俯いてしまった。


「もう行くぞ……」


この雰囲気に耐えられなくなった頃、舌打ちをしてからそう切り出した健一があたしの手を掴んだ。


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