Love story's
リリーはカラフルな紙を様々な形に切り、細い糸を付けていきます。


「こんな感じでイイのかしら?」


不安そうに小首を傾げる彼女に、アレンがクスリと笑いました。


「さぁな。俺だって実物は見た事がないから、何が正しいのかなんてわからないさ」


「う〜ん……」


「笹が賑やかになればイイんだろ?だったら、それで充分だよ」


「そうかしら?」


「あぁ」


アレンが頷くと、腑に落ちない顔をしていたリリーが小さく笑い、飾りを持って外に出ました。


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