Love story's
笹に飾りを付け、摘んで来た花も結ぶと、全く別の植物のようになりました。


「何と言うか……。これじゃあ、まるでカーニバルで使うツリーみたいだな……」


「あら。とっても賑やかだし、素敵じゃない!」


フフッと満足そうに笑うリリーに、アレンは苦笑しています。


さっきまでとは反対ですが、彼は彼女が楽しんでいるのだからと、自分自身に言い聞かせるように頷きました。


そんなアレンの様子に気付かないリリーは、相変わらず笹を見つめながら瞳を輝かせていました。


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