Love story's
カァッと顔が熱くなるのがわかって、同時に虹ちゃんがフッと笑った。


悪戯っ子みたいに楽しそうに笑う彼に、胸の奥がキュンと鳴く。


「可愛い。このまま喰っちゃいそう」


虹ちゃんはあたしの耳元でからかうように囁くと、耳にもチュッとキスをした。


「キャッ……!」


驚いて体を跳ね上げたあたしを見て、彼がまた笑う。


悔しくて、思わず頬を膨らませた時…


「相変わらず、ラブラブだな〜!」


虹ちゃんの背中から、楽しげな声が聞こえた。


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