Love story's
振り返った虹ちゃんの向こう側を覗く為に、首を右に傾ける。


そこにいたのは、村上さんと森さんだった。


「よっ!」


「え?どうして……」


「紫ちゃん!」


満面の笑みの村上さんに尋ねた虹ちゃんの言葉は、嬉しそうに笑ってあたしに抱き着いて来た森さんに遮られた。


突然の事に驚いて呆然としていると、彼女がフフッと笑った。


「久しぶりね。あたし、紫ちゃんにずっと会いたかったのよ」


森さんはあたしから離れ、柔らかい笑顔を見せた。


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