Love story's
「何だよ、お前だって来たがってただろ?」


「それは、紫ちゃんに会いたかったから……。でも、まさか今日だなんて思わなかったわよ」


聞けば、村上さんは突然行き先を言わずに森さんを連れ出し、この近所まで来た時にあたし達の引っ越し祝いに行く事を告げたみたい。


「あの……あたしは、遊びに来て下さってすっごく嬉しいです!また村上さんと森さんに会いたかったから」


「もう!本当に可愛い!」


「わっ……!」


微笑んで見せたあたしを、森さんがギュッと抱き締めた。


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