Love story's
まだ片付いていないキッチンを横目に、デリバリーしたピザを食べた。


8帖のこの部屋は、リビングとダイニング兼用って感じで、冷蔵庫や食器棚に囲まれると少しだけ狭い。


だけどその分、虹ちゃんとの距離が近く感じるから嬉しかった。


「虹ちゃんの部屋も、随分片付いたね」


「そうだな。……それより、部屋は一緒が良かったんだけどな」


「それは嫌……。虹ちゃんと毎日一緒に寝たら、絶対に体が持たないもん」


唇を尖らせると、不服そうにしていた虹ちゃんがニヤリと笑った。


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