Love story's
「紫、まだ片付けるのか?」


「ううん、もうそろそろ寝るよ?」


髪を乾かしてからキッチンの片付けをしていると、仕事でパソコンに向かっていた虹ちゃんが部屋から出て来た。


「何か手伝おうか?」


「さっきも言ったでしょ?虹ちゃんは、仕事しててイイよ。それに、もうほとんど終わっちゃったもん!」


得意気に笑いながらキッチンを見渡したあたしの頭を、虹ちゃんが優しく撫でてくれる。


嬉しくて満面に笑みを浮かべると、突然彼があたしの体をヒョイッと抱き上げた。


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