Love story's
希咲の母親に教えて貰う時は、いつも希咲の家で練習していた。


だけど…


カラメルミルクの作り方を習っている事は希咲には内緒にしていたから、彼女にバレないように練習をするのは難しかった。


そんな理由から、いつからか家でも練習をするようになった。


キッチンに充満する甘い香りに酔う事もあったけど、自分の手で希咲を笑顔にしたいって思うと頑張れた。


この頃のグラニュー糖と牛乳の消費量は、尋常じゃなかったと思う。


その甲斐もあってか、やっとそれらしい物を作れるようになった。


< 211 / 300 >

この作品をシェア

pagetop