Love story's
「あっ!」


「えっ?」


不意に頭上から降って来た声に、ごく自然と顔を上げた。


その瞬間、香坂君によって覆われてしまった視界と、チュッと鳴ったリップ音。


これが二度目のキスだって事に気付いたのは、やっぱり少し経ってからだった。


キスだったんだって事を理解した途端、顔が一気に真っ赤になる。


「神様の前でチューしたし、バチ当たるかな〜」


恥ずかしさで何も言えなくなったあたしを余所に、香坂君が少しだけ照れ臭そうな笑顔でおどけていた。


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