Love story's
下腹部を撫でながらそっとベッドから抜け出すと、足元にいたトーフがピクッと反応して目を開けた。


トーフは欠伸をした後、前足で踏ん張るように伸びをした。


「アンッ!」


「まだ冬夜が寝てるから、静かにしなきゃダメだよ」


朝から元気良く吠えたトーフを抱き上げ、小さく窘(タシナ)める。


だけど、昨夜は帰宅が遅かった冬夜は疲れているのか、あたしの心配を余所にまだグッスリと眠っていた。


あたしはトーフを抱いたままベッドルームを静かに出て、出来るだけ足音を立てないように気遣いながらリビングに行った。


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