Love story's
身支度を整えた冬夜は、あたしの唇と下腹部に優しくキスをしてから家を出た。


彼が出勤した後は洗濯や掃除をして、午後からはトーフの散歩と買い物に行くのが日課。


同棲を始めてから1年弱で入籍をして、そこから更に2年が過ぎたけど…


その間、結局一度も働く事が無いまま妊娠したから、この生活はまだしばらく続きそう。


家事が一切出来なかったあたしには、専業主婦なんて向いていないと思っていたのに…


この家で冬夜の帰りを待つ生活は、思っていた以上の幸せで溢れていて、毎日彼と過ごせる事への喜びを噛み締めていた。


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