Love story's
「冷たいな……。先に風呂入るか」


冬夜は立ち上がって、あたしに寄り添うようにしていたトーフを、あたしの膝の上に乗せた。


「ちょっと待ってろ。トーフ、柚葉を頼むぞ」


「アンッ!」


冗談めかして言った冬夜に、トーフが返事をするように吠えた。


彼はリビングを出て行ってから数分もしないうちに戻って来て、ネクタイを緩めながらハッとしたような顔をした。


「大事な事、忘れてた」


小さく笑った冬夜が、言い終わるよりも早くあたしの唇に優しくキスを落とし、それからもちろん下腹部にも唇を寄せた。


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